3年後の20年、東京に56年の時を経てオリンピックが戻ってきます。4年ごとに開催されるスポーツの祭典を振り返りながら、その歩みや世相をおさらいしてみましょう。今週から五輪クイズのスタートです。第1回は64年東京大会。4つの文章には、それぞれ1カ所間違いがあります。あなたの五輪知識を試してみてください。


Q1

 開会式は10月10日、国立競技場で行われました。聖火リレー最終ランナーは早大4年生の陸上選手・坂井義則。五輪強化選手だった坂井は代表の座を逃しましたが、広島市に原爆が投下された45年8月6日に同県三次町(現三次市)で生まれたことから大役を任されたとされています。

東京五輪開会式 最終聖火走者の坂井義則さん 
東京五輪開会式 最終聖火走者の坂井義則さん 

Q2

 バレーボール女子で回転レシーブや変化球サーブから「東洋の魔女」の異名を取った日本代表が、決勝で宿敵ソ連を破って金メダルを獲得しました。猛練習とリーダーシップで知られた大松博文監督が選手に対して口にした「俺の話を聞け ! 」は当時、流行語にもなりました。


Q3

 男子マラソンに出場したアベベ・ビキラ(エチオピア)は20キロ過ぎから独走態勢に入り、2時間12分11秒の五輪最高記録で優勝しました。60年ローマ大会をはだしで走って制しており、近代五輪史上初のマラソン連覇を達成しました。2位はヒートリー(英国)、3位は円谷幸吉でした。


Q4

 ボクシング・フライ級の桜井孝雄は決勝で鄭申朝(韓国)に2回RSC(KO)勝ちして金メダル。試合後のインタビューには「水を飲んでいないから涙も出ない」と答えました。日本ボクシング界2人目の金メダリストはロンドン大会ミドル級の村田諒太。桜井の快挙から48年後でした。


4問正解 →金メダル あなたは立派な「五輪博士」です

3問正解 →銀メダル 次回こそ頂点目指して頑張って

2問正解 →銅メダル 実力は十分でもまだ世界は広い

1問正解 →予選敗退 運動も勉強も反復が大事なんだ

正解ゼロ →練習生 日刊スポーツ読んで勉強しよう


答え

Q1 「4年生」ではなく「1年生」。19歳の青年でした。

Q2 「俺の話を聞け!」ではなく「俺についてこい!」。

Q3 「五輪最高記録」ではなく「世界最高記録」です。

Q4 「フライ級」ではなく「バンタム級」です。