元世界王者で、世界9位の国枝慎吾(33=ユニクロ)が、自身初のウィンブルドンでのシングルスをストレート勝ちだ。

 同8位のシェファース(オランダ)に6-3、6-2で4強入り。「まず1勝は良かったなと思う」。

 ウィンブルドンは、昨年からシングルスを採用。しかし、国枝は右ひじの故障で昨年は欠場し、今回が初のウィンブルドン・シングルスの出場だった。

 15年9月に右ひじに違和感を感じ、16年4月にクリーニング手術。しかし、リオ・パラリンピックで、シングルスの3連覇を逃した。その後、11月に痛みが再発し、完全休養に入った。復帰は今年4月の神戸オープン。今は、ケガをした右ひじの部位に負荷がかからないバックのフォーム改善と、ラケットやストリングスなども試行錯誤している状態だ。「変えているフォームで、自信をもって振り切れるかどうか」。完全復活に向け、33歳が新たな挑戦に挑んでいる。