フィギュアスケート女子の横井ゆは菜(17=愛知・中京大中京高)がで復活を期す。25日、愛知・豊田市の中京大アイスアリーナで行われた全日本ジュニア強化合宿の公開練習に参加。プロボクシングのWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)がいとこの横井は「(1回3分のボクシングで)フルラウンドすると、ショートプログラム(2分40秒前後)より長いのを12回も続ける。それで命がけだし、すごい。そう思うと(自分は)全然大丈夫」と感情を込めた。

 田中がフルラウンドの激闘の末、16戦全KO勝ちだったアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に判定勝ちした5月の初防衛戦は、会場の愛知・武田テバオーシャンアリーナで生観戦。最近は親戚で集まることも多く、よく顔を合わせるという。自身は15-16年シーズンに全日本ジュニア選手権で3位に入ったが、昨季は思うような結果につながらず「挑戦したいことはやりきれたけれど、他の部分でのミスが目立った」と反省が口をついた。

 今季はショートプログラムに「ライオンキング」と「エメラルドタイガー」を採用。ライオンキングは「始まりが独特。最初に雄たけびがあって、そこで一気に観客を引き込みたい」と魅力を明かす。現在はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦中で、調子が良ければ「1日2~3回降りられる」。今季の横井は力強く、たくましいプログラムで、田中に負けじと勝負をかける。