体操の世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)に向けた男子代表らの合宿が26日、都内のナショナルトレーニングセンターで公開され、種目別鉄棒の代表候補、宮地秀享(22=茗渓ク)が、最高難度の技「ミヤチ」認定を熱望した。

 宮地が6月の種目別選手権で成功させたI難度の離れ技「伸身コバチ2回ひねり」は、世界選手権で成功すれば国際大会初認定となり「ミヤチ」と名がつく。「自分の名が付くのは体操選手としてうれしいし、やりたい」と大舞台でのチャレンジへ意気込みをみせた。

 ただ問題は、世界選手権で使用されるフランス製の器具では1度も成功に至っていないことだ。内村航平(28=リンガーハット)も嘆くように、従来使用している日本製のものとバーを持つ感覚が全く違うようだ。この日も何度も大技に挑み、失敗した。

 種目別の代表候補は8人。9月2日の試技会の結果と国際競争力を考慮した上で、4人に絞られる。宮地は内村とともに鉄棒でのメダルが十分期待できるが、このまま調子が上がらなければ代表漏れする可能性もある。「(器具には)だんだん合ってきている。あと1カ月あるので何とか成功させたい」と誓った。