フィギュアスケート女子で全日本選手権を3連覇している19歳の宮原知子が来年2月の平昌冬季五輪に向け、在籍する関大を今春休学したことが28日、分かった。

 左股関節の疲労骨折で昨季後半を棒に振ったこともあり「(通学などで)体の負担も大きくなるのでスケートに集中するために休学した」と語った。五輪後に復学予定という。

 宮原は五輪シーズンのショートプログラムに、スティーブン・スピルバーグ氏が製作した芸者が主役のハリウッド映画「SAYURI」の楽曲を使うことも明らかにした。振り付けは浅田真央さんらを担当してきたローリー・ニコル氏。宮原は「目指しているところに突き進む強い女性の映画。映画の雰囲気とぴったり合うように表現できたらいい」と話した。

 京都市出身の宮原は大阪・関大高を経て、関大文学部の現在2年生。2015年世界選手権銀メダリストは初の五輪出場を目指し、2枠の代表争いを勝ち抜くために練習に専念する。フリーはオペラ「蝶々夫人」で挑むことを発表している。前回のソチ五輪シーズンは浅田さんも中京大を休学し、競技に集中した。