4輪ドリフト大会「FORMULA DRIFT JAPAN」第3戦(日刊スポーツ新聞社後援)は29日、静岡・富士スピードウェイで決勝トーナメントを行い、予選トップの箕輪慎治(43=Z34フェアレディZ)が初優勝した。

 箕輪は準決勝で、第2戦覇者で、15、16年間王者のアンドリュー・グレイ(スコットランド、PV JZX100チェイサー)を破ると、決勝では横井昌志(S15シルビア)に競り勝った。

 雨が降ったりやんだりする中、ドライビングテクニックを競う展開となったが、箕輪は「(予選の)単走Vを下回らないように、しっかりラインを取った」と納得の走りに胸を張った。

 2人で2回走る追走方式の決勝で、箕輪は「先行は自分の走りを心がけた。後追いでは相手の動きをしっかり見て、飛び込んでいった」。そして、悲願の初優勝に「チームとスポンサーに走らせてもらい、感謝しかない。恩返しできてうれしい」と笑顔を見せた。

 残りは2戦。今回の優勝で年間王者の目も出てきた。「アンディ(グレイ)ばかりに勝たせてはおもしろくない」と箕輪は年間チャンピオンの座をしっかりと視野に入れていた。

 第1戦優勝の山下広一(JZX100マーク2)は準々決勝で敗退した。