ラマスジャパンの初陣は強豪ウルグアイに69-79と完敗した。世界ランク48位の日本は、同26位のウルグアイに2点差まで迫る健闘も見せたが、ミスで自滅した。フリオ・ラマス新監督(53=アルゼンチン)は、20年東京五輪出場へ向け、強豪国との練習試合を重ねる必要性を強調した。

 立ち上がりの3分ほどで、0-9。ウルグアイの激しい守備に、日本はいきなり出はなをくじかれた。第2Q(クオーター)から追い上げ、比江島が強引にゴール下へ切り込むプレーで反則を誘い加点。前半終了時点で38-40と2点差まで追い上げた。しかし、そこからウルグアイの底力を見せつけられた。

 ラマス監督は20日に来日したばかり。来月8日開幕のアジア杯レバノン大会へ向け、代表選手は急ピッチで監督の目指すバスケットに取り組んできた。全員が連動し、パスをすばやく回してシュートにつなげる攻撃。全員で相手にプレッシャーをかけてやりにくくさせる守備。新たな戦術に対応しようとプレーした。それでも、相手にボールを奪われるターンオーバーが15個など、ミスで自滅した。

 ラマス監督は「今日負けたことで、アジア杯に向け何が課題なのか気づけた」と収穫を口にした。司令塔の富樫も「代表は監督が来て始まったばかり。チームの理解もまだまだ」と前向きに話した。ラマス監督は日本協会に対し、日本より世界ランクが上の強豪との強化マッチを年間10~15試合要求する。同監督は「ウルグアイのような強豪とやることで我々は成長できる」と強調した。20年東京五輪を目指す戦いはいよいよ始まった。【桝田朗】