フィギュアスケート男子の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)が29日、平昌五輪に挑む今季のフリープログラムで、成功すれば日本男子初となる4回転ジャンプ5本に挑むプランがあることを明かした。

 大阪市内で開幕したアイスショー「ザ・アイス」に出演し、報道陣の前で初めて今季のフリー「トゥーランドット」を披露した。予定のジャンプ構成は実施しなかったが、得点が1・1倍となる演技後半で、4回転フリップと4回転トーループ2本に成功。試合とショーの違いはあるが、4月の国別対抗戦で羽生が世界で初めて成功した演技後半の計3本の4回転をやってのけた。

 演技後には今季のジャンプ案を説明した。「(冒頭は)トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だが、そこで4回転ルッツをやれたらという気持ちはある。2本目は4回転フリップ」。基本的には4回転は前半1本、後半3本の計4本だが、4回転では4種類目となるルッツを前半に入れ、計5本にする可能性を示唆した。

 4回転5本は昨季米国のチェンが初成功。羽生も挑んでいるが、成功には至っていない。4回転は得点源となる一方でリスクも大きいが、宇野は「ジャンプは表現の1つ」と気にしない様子。「練習していく」と胸を膨らませた。【高場泉穂】