今季からシニアの友野一希(19=同大)がほろ苦いスタートを切った。

 冒頭のサルコーが空中で抜けて得点が認められず、フライングキャメルスピン(跳んで上半身と片足を水平にするスピン)もレベル1(最高が4)と精彩を欠いた。

 61・99点の首位発進にも「バタバタとして、スピンも慌ててしまった。課題しかない。気持ちを切り替えて明日(12日)のフリーに集中したい」と反省した。

 昨季は全日本ジュニア選手権を制し、シニアと同じ舞台に立った全日本選手権でも5位に入った。シニアデビューにも感慨深げな様子はなく「ジュニアの子たちにも勢いがある。焦りはあるけれど、シニアらしい演技をして、1年間で完成形に持っていきたい」と成長を誓った。