テニスの全米オープン(28日開幕・ニューヨーク)を主催する全米テニス協会(USTA)は15日、女子シングルスで元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(ロシア)に推薦で本戦の出場権を与えると発表した。ドーピング違反による1年3カ月の資格停止処分から4月に復帰後は、初の4大大会出場となる。

 シャラポワは自身のツイッターに「とても特別なこと」と記した。USTAの声明では、若手選手を対象にした反ドーピング活動にシャラポワが自主的に参加したことが強調された。

 30歳のシャラポワは復帰して間もなかった全仏オープンでは優遇措置への批判もあって推薦枠を与えられず、ウィンブルドン選手権はけがで予選を欠場した。最新の世界ランキングは148位で、2006年に優勝した全米でも予選からの出場が見込まれていた。

 復帰後はけがが多く、2日にツアー大会のバンクオブザウエスト・クラシック2回戦を左腕の痛みを理由に棄権後は実戦から離れている。