メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールトゥウインで今季5勝目、通算58勝目を挙げた。

 スタート直後の1周目、セーフティーカーからのレース再開直後の34周目など幾度もフェラーリのセバスチャン・フェテルが並びかける場面があったものの、ハミルトンはこれを抑えて首位を堅守。終盤は一時的にリアタイヤがオーバーヒート傾向になりフェテルに1秒差まで迫られたが、最後は再び引き離す力強い走りで優勝をものにした。これで2人のタイトル争いは7ポイント差まで縮まった。

 「セバスチャンとは本当に素晴らしいファイトができたね。まさにこれこそが僕の望むものだ。チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。今日の大観衆は本当に素晴らしかった、(マックス・フェルスタッペンを応援する)オランダの旗に混じってイギリスの国旗もたくさんあったしね!」。

 マクラーレン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソがスタートで一時7位まで浮上したものの、ストレートが延びずにルノーやフォースインディアを抑えることができず、ピットストップのタイミングとタイヤ交換作業の遅さで12位まで後退。最後は「エンジンのトラブルだ、パワーを失った」と自らピットに戻りリタイアした。最後尾スタートのストフェル・バンドーンも前を抑えられて本来のペースで走ることができず、良いところなく母国レースを14位ノーポイントで終えた。(米家峰起通信員)