卓球のチェコ・オープン(27日)で、元世界ランキング1位ティモ・ボル(ドイツ)を4-2で破り、14歳61日で男女を通じてワールドツアー史上最年少優勝記録を達成した張本智和(エリートアカデミー)が29日、羽田空港に帰国した。

 フランクフルトの空港ラウンジで夏休みの宿題に取り組んできたという張本は、今年の夏の思い出を聞かれると「夏休みギリギリで優勝できて良かったです。この優勝だけが一番の思い出です。でも、海とか行ってないですね」と言い、中学2年生の素顔をのぞかせた。

 張本の到着便からやや遅れて伊藤美誠(16=スターツ)も帰国した。伊藤はこれまで14歳152日の最年少優勝記録を保持していたが、今回張本に記録を抜かれている。そのことを聞かれると「海外の選手に抜かれるより、日本人の方がいいです。それだけ日本が強いってことですから。張本君に記録を抜かれることはうれしいです。でも、(張本君は)男子ですから。女子の中ではまだ一番です。ウフフ」と、楽しそうに笑った。