混戦の男子81キロ級は世界ランク124位の26歳、ウィーチェルチャクが制した。ドイツ男子の優勝は2003年以来。伏兵は「世界ランキングはただの数字。自分の力を表してはいないと思っていたが、まだ信じられない」と喜んだ。

 7年前の世界ジュニア選手権は73キロ級で制した。しかし近年は肘や膝のけがに悩まされ、昨年の五輪も出場権を獲得しながら棒に振ったという。

 転機は五輪後に訪れた。ドイツ男子代表監督に五輪2大会連続3位のトラウトマン氏が就任。世界ジュニア優勝時の師弟関係が復活し、厳しい練習で鍛えられた。新王者は「一つ夢がかなった。次の夢は大会2連覇と東京五輪の金メダルだ」と意気込んだ。