リオ五輪の重量級メダリスト2選手が2回戦で敗退した。リオ五輪男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(25=日本中央競馬会)は初戦の2回戦でヘギ(オーストリア)に延長で、2つ目の指導を受けて敗れた。国際大会で実績のない19歳に自滅に近い敗戦で「情けない。『本当に何をやっているんだ』という感じだ」と自身に憤った。

 同五輪男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(26=旭化成)も2回戦でザンキシエフ(ロシア)に一本負け。残り30秒で技ありを奪われ、焦って反撃に出たところに担ぎ技を合わせられ天を仰いだ。「できる準備は全部やったつもりだったが…」とぼうぜんとし「結果を真摯(しんし)に受けとめるしかない」と悔やんだ。

 全日本選手権2連覇の男子100キロ超級王子谷剛志(25=旭化成)も3回戦でアレルストルファー(オーストリア)に優勢負け。昨年の講道館杯から連勝を重ねていただけに「残念。自分をコントロール出来ず、安易な気持ちがあった」と猛省。王子谷と原沢は世界選手権7連覇中のリネール(フランス)と対戦する前に敗れてしまった。