全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長は2日、ブダペストでの世界選手権で個人戦の総括を行い、金7個を含む12個のメダルを獲得した日本勢の活躍について「男子も女子もよく頑張った。2020年東京五輪に向けて、日本柔道の可能性を広げてくれた大会だった」と高く評価した。

 一方で2選手を派遣しながら惨敗した男子最重量級には「本当に残念。今までやってきたことが、100キロ超級だけが全然出せないまま終わった」と苦言を呈し、早急な立て直しを促した。

 全柔連の金野潤強化委員長も「男女とも非常に成功が多かった」と成果を強調。特に男子66キロ級を制した20歳の阿部一二三(日体大)ら若手に対し「ますます力をつけて、東京五輪に向け、さらなる結果を出してほしい」と期待を寄せた。