ノルディックスキーの妙高サマージャンプ大会は3日、新潟県妙高高原赤倉シャンツェ(HS100メートル、K点90メートル)で行われ、女子の高梨沙羅(20=クラレ)は1回目で90・5メートル、2回目で最長不倒の103・5メートルをマークしたが、2位だった。優勝は伊藤有希(21=土屋ホーム)。男子は山川太朗(18=東海大)が制し、葛西紀明(45=土屋ホーム)は7位だった。

 ヒルサイズを3・5メートル越えた高梨は、着地の成功を「練習の成果が出た」と喜んだ。以前は大ジャンプ時に着地がぶれてしまうことが多かったという。先月の欧州遠征で、ともに戦った選手らから「気合で、お尻の筋肉と体幹で耐える」と助言を受け、練習から重心を前に置く意識を強くした。サマージャンプとはいえ、それを実戦で発揮し、伊藤に5ポイント差の251・5ポイントだったが、冬季へ向けて手応えを得た。次はロシア・チャイコフスキーでのサマーグランプリに参戦する。