2014年から続いてきたマクラーレンとホンダの関係解消が秒読み段階に入った。先週のイタリアGPでマクラーレンとホンダのみならず両者の関係解消後のパワーユニット供給など関係各所との最終的な話し合いが行なわれ、関係者によれば最終的な合意は間もなく下される。

 ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、マクラーレンが一方的にホンダとの関係解消とルノー製パワーユニットへの変更を要求したと報じられていることや、F1公式ウェブサイトが「契約があるのでマクラーレンはホンダとの関係を継続しなければならない」と山本が語ったと報じたことについて、事実と異なると語った。

 「私は仕事のスタンスとして“ウイン-ウイン”の関係でなければと思っていますし、契約があるからと主張して強引にマクラーレンと関係を継続しようとしても“ウイン-ウイン”の関係にはなれないと思います。お互いがともに少しでも良くなる結論であるべきだと思っています。メディアに明かすようなことはしませんが我々は話すべき相手とはちゃんと水面下で話をしているし、ホンダのイニシアティブで勝負しています」

 マクラーレンとのワークス契約を解消するホンダは、来季からトロロッソへのパワーユニット供給を視野に入れているとされる。8月にはトロロッソとのパワーユニット供給に関する交渉が報じられたが、資金面の折り合いがつかず破談になったというのは誤りだと山本部長は否定する。トロロッソ及びそのオーナーであるレッドブルからのパワーユニット供給に関する依頼はかなり好条件のものであったようだ。