大手インターネット関連企業楽天は13日、米国カリフォルニア州オークランド市内で、NBAの昨季王者ゴールデンステート・ウォリアーズの胸スポンサー契約発表会見を行った。今季から胸スポンサー契約をNBAが試験導入し、日本企業との契約は初めてとなる。

 会見に出席した楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長(52)は「バスケットボールの中高生の競技人口は、サッカーよりも多い。夢を持てるような運営ができるといいと思います」とビッグプロジェクトへの抱負を力強く語った。日本でウォリアーズの試合を「やりたい」と目を輝かせた。

 チームワークを大切にする楽天の風土と一致したからこそ、ウォリアーズとの関係構築に至った。「サッカーのバルセロナをほうふつとさせるパスだったり、個を捨ててチームワークを優先させるスタイルが美しいと思った。2年後には新しいアリーナも出来るし、発展性の高いチームだと思う」。昨年11月にはサッカースペイン1部のバルセロナと契約し、それに続く形でNBA最強のウォリアーズとの契約となった。「すごく伸びているNBAと、それを代表するチームとパートナーシップを組むことは、楽天のブランドや認知度を高めることにつながる」とビジネス面における重要性もアピールした。

 契約はオプション付きの複数年となるが、3年より長い契約期間であることを明らかにした。契約金は3年で6000万ドル(約66億円)とみられている。同社はNBA関連の放映権の獲得をめざした交渉も行っており、現在最終段階に来ているという。

 会見にはウォリアーズのドレイモンド・グリーン(27)、アンドレ・イグダーラ(33)、MLBドジャースのオーナーも歴任したピーター・グーバーオーナー(75)、ボブ・マイヤーズGM(42)らも出席した。