17年世界選手権2位の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)が今季初戦でいきなり104・87点の自己ベストをマークし、トップに立った。

 同大会での自己記録104・86点を0・01点上回り「まだまだ足りないところもあるけれど、今の自分としては、これが実力かなと思った。思い描いていた点数と全く同じだった」と振り返った。

 1本目のジャンプとなった4回転フリップは少し乱れながらも耐え、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプ、トリプルアクセル(3回転半)の成功につなげた。演技後は少し頬を緩め、リンクを出ると周りから「ブラボー」と祝福を受けた。

 今季は新プログラムとしてビバルディの四季より「冬」を選択。夏前のアイスショーから、高い完成度で滑ってきた。18年平昌五輪では羽生結弦(ANA)らと金メダル候補に挙げられる。初めての五輪につながるシーズンの本格的な幕開けは、最高の形になった。