男子テニスのデビス杯国別対抗戦ワールドグループ入れ替え戦、日本-ブラジルの対戦で、15日に行われたシングルス第1試合で、杉田祐一(28=三菱電機)に敗れた世界244位のギレルミ・クレザール(24)が、線審に対して取った行動が、人種差別に当たるとして、主催の国際テニス連盟(ITF)が調査に乗り出した。

 クレザールは、第3セットのタイブレークの2ポイント目で、フォアのクロスを打ったが、線審がアウトの判定。それにビデオ判定を要求し、インだったため、クレザールは両手の人さし指で両目の外側を引っ張るようにして、日本人をからかう行動を取ったと判断されたようだ。クレザールは、自らの写真投稿サイト、インスタグラムで「アジアの人たちを差別しようとか、彼らを攻撃しようとかいう意図は全くなかった。しかし、取ってしまった行動は浅はかで、非常に申し訳ないと思っている」と謝罪した。

 ITFは、現在、本部のあるロンドンで協議中。昨今、スポーツ界では、差別的な言動に対し、非常に厳しい裁定が下されていることもあり、今回も、出場禁止の可能性もあり得る。ITFは、日本時間17日にも判断を発表予定だとしている。