テニスのジャパン女子オープンは17日、東京・有明コロシアムで女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング171位の加藤未唯(22=佐川印刷)は同100位のザリナ・ディアス(カザフスタン)に2-6、5-7で敗れた。日本女子では15年10月の土居美咲(26=ミキハウス)以来、11人目となるツアー・シングルス制覇はならなかった。

 加藤は「体力的にきつかったが、力は出せた。悔いはない」と振り返った。9日の予選から8試合目となる決勝。朝、起きた時は「最悪」と足が重たかったという。深いボールへの対応に苦労するも、試合後の表情は晴れやかだった。8月の全米オープン予選では納得するプレーができず、ラケットを破壊するなど自分を見失った。その後、関係者や親族から怒られただけに「新しい自分を見せないと」と思っていた。優勝こそ逃したが、ツアー初の決勝進出を果たした22歳は「気持ちがぶれないと、プレーもぶれない」と新たな手応えを得ていた。