2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、東京都内で有識者懇談会を開いた。

 組織委に寄せられた約1800件の意見をもとに、開閉会式の基本コンセプトや式典を担当する監督の資質など意見を交換した。

 開閉会式は五輪、パラリンピックの4式典を「一連の四部作」としてとらえ、起承転結で構成した。五輪閉会式からパラリンピック開会式までスムーズにつなげることを重視。「アスリートの負担にならないように」「日本の素晴らしさを押しつけない」などの意見も出た。基本コンセプトは年内にまとめられる。

 監督の人選についても話し合われた。求められる資質については「全体を俯瞰(ふかん)できる」「ヒューマニズムを表現できる」「海外から共感される」など意見が噴出。エンブレムやマスコットのように公募方式はとらず、組織委と懇談会で人選を進める。

 組織委チーフセレモニーオフィサーの中井元氏は「監督は基本コンセプトを具現化できる人を、年内か年度内を目指して決めたい」と話した。