世界選手権女子シングルス金メダルの奥原希望(22=日本ユニシス)がベスト4に進出した。

 準々決勝で世界ランク11位のツァン・ベイウェン(米国)に2-0と快勝。連戦の疲労からコンディションは最悪だったが、冷静に対処した。23日の準決勝ではリオ五輪金メダルのカロリナ・マリン(スペイン)と対戦する。

 何があっても金メダリストは動じない。試合前日に危機があった。21日の2回戦では世界選手権で激闘を繰り広げたプサルラ(インド)に完勝も、連戦の疲労から「体の一部に痛みを感じた」。具体的な箇所は明かさなかったが、リオ五輪前には両ひざ手術、五輪後は右肩痛と満身創痍(そうい)の体だけに、誰よりもケガの予兆には敏感。前夜に1時間、朝2時間のケアを受けて試合に臨み、快勝した。

 準決勝は五輪金メダルのマリン戦。過去6勝3敗と分は悪くない。「何回もやっている。慣れている」と自信をのぞかせていた。