オービックが年1回の地元千葉県習志野市での試合で、オール三菱に52-0で完封勝ちした。この結果、両チームとも2勝1敗となった。

 オービックはベテランと新人の活躍で得点を重ねた。第1QはQB菅原からWR木下という黄金時代のホットラインが復活。4分3秒に先制の4ヤード、10分21秒には34ヤードのTDパスを決め、詰めかけた地元応援団を喜ばせた。そして、第2Q2分8秒には新人RB成瀬が中央突破の2ヤードTDランで21-0として、折り返した。

 試合は後半もオービックのペース。木下の60ヤードビッグリターンでつかんだチャンスに、第3Q2分46秒、菅原がTDパスを決めると、同6分1秒には成瀬が再びTDランを奪って、勝負を決めた。

 ディフェンス陣も踏ん張りを見せた。後半、オール三菱にゴール前1ヤードに迫られた場面も無得点に抑え、要所でパスをインターセプトした。

 2TDなどで勝利に貢献した木下は「しんどかったIBM、ノジマ戦と違い、1対1の場面を作れて、今日は久々に活躍できた」とニッコリ。そして、次の10月7日のアサヒビールとの試合について「QBが他(のレシーバー)に投げて点が入れば良いが、自分も(ボールを)持ちたい」とこの日の再演を思い描いた。

 古庄ヘッドコーチは「ベテランがコンディションを上げてきており、次も楽しみ」と期待する一方、「どこが相手でも、どのタイミングでも勝つチームを作っていかねばならない」と、アサヒビール戦と10月15日のパナソニック戦への備えの大切さを力説していた。