シーズン前最後のプレシーズン戦で、アルバルク東京が三遠ネオフェニックスに逆転負けした。第4Q残り5分までリードしながら、三遠の日本代表センター、太田敦也らに得点を許し、逆転された。

 2年目のシーズンは、前日本代表代行監督のルカ・パヴィチェビッチ新監督を迎え、激しい守備からの効果的な攻撃に取り組んでいるが、三遠にボールを回され、3点シュートなどを決められた。パヴィチェビッチ監督は「三遠が攻撃で、粘り強くパスをつなげ得点した。我々が最後の最後でそれを止められなかったのが敗因。開幕までの残り1週間で、もう1度守備面での改善をしたい」と話した。

 15得点を挙げたエースの日本代表、田中大貴は「右ヒジの故障で1週間ほど練習ができなかった。その分が足りていない。でも、シーズン前にこういう試合ができ、修正点がみつかったのはいいこと。今季は、チームと一緒に自分も成長していきたい」と開幕へ向け抱負を語った。

 同じく日本代表で、教育実習のため全体練習に合流できていない筑波大4年の馬場雄大は、ベンチには入ったが出場しなかった。パヴィチェビッチ監督は「来週の28日からチームに合流するので、1、2週間はコーチと相談して試合の出場については考えたい。ただ、日本代表時代から一緒にやっているので、お互い感覚はつかめている」と語った。都内の中高一貫校で教育実習を22日に終えたという馬場は「最初は大変だったけど、終わってみれば充実した時間だった。今日も、生徒が応援に来てくれた」と笑顔で話していた。