ノルディックスキー全日本選手権(最終日)兼NHK杯は5日、札幌・大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS134メートル)で行われ、男子はW杯代表の葛西紀明(45=土屋ホーム)が、逆転で8大会ぶりの日本一に輝いた。1回目に130・5メートル、2回目に最長不倒となる134メートルの大ジャンプを披露し、頂点に立った。NHK杯のみで実施された女子は伊藤有希(土屋ホーム)が初制覇。高梨沙羅(クラレ)は2位だった。

 葛西が8大会ぶりの日本一の座に就き「冬支度」を終えた。国内3連戦の最後の大会で勝利し、今月中旬に開幕するW杯へ弾みをつけた。2回目に134メートルの会心のジャンプを披露し、右手でガッツポーズを作ったレジェンドは「これで平昌五輪がググッと近づいた」と笑った。助走姿勢を改善し復調した。「目線を下げてお尻を上げた。そこに気づけたのは能力」と自画自賛だった。