リーグ戦を首位で通過したパナソニックが、同10位のオール三菱を下して、準決勝へ駒を進めた。2年ぶりの優勝を目指して、26日準決勝(金鳥スタ)ではIBMと対戦する。

 パナソニックは第1クオーター(Q)終盤に相手のパントをファンブルし、自陣中央まで進められ、FGでオール三菱に先制を許した。

 第2QにはRB横田惇が約40ヤードを走りきってTDランを決めたかに見えたが、味方の反則でプレーがやり直しとなるなどリズムが作れない。しかし、直後の同9分4秒にQBベンジャミン・アンダーソンがWR高木広次への47ヤードTDパスを決めて逆転した。

 荒木延祥監督は、試合直後に「あきませんな」とため息。オール三菱とはリーグ戦の順位に差があることから、選手が練習通りのプレーをしなかったという。「選手に余計な欲が出た。何事にも動じない精神力が必要」と厳しい表情で振り返った。