運動機能障害BC4のペアで、日本はタイに1-8で敗れた。

 江崎駿(16=あいちボッチャ協会)と今大会初出場の藤井金太朗(26=市原ボッチャクラブ)でスタート。第2エンドを終えて0-5とリードされたところで、藤井に代えて18日にプレーした高田信之(38=サウスフィールドクルー)を投入し、第3エンドに1点を返したものの最終第4エンドに3失点と突き放された。

 18日には1-13で敗れており、強豪タイに連敗で終わった。高田は「タイは強かったし、自分たちにミスが多すぎました」。投球の精度を欠き、目標のジャックボールに寄せきれなかった隙をタイの正確なプレーで突かれた。

 第1戦の反省から基本に立ち返り、アプローチをメインに戦略を立て直した。第3エンドには確実なゲームメークで1点を奪ったが、「あそこでもっと点を取っておきたかった」と高田。江崎も「もとミスを減らさないと…」と悔しさを隠せなかった。

 日本初開催の国際大会で白星は挙げられなかったが、20年東京大会への明確な指針も定まった。高田は言った。「日本らしい戦術、チームプレーを突き詰めていきたい」。藤井も「タイとは何度も戦ってきて、その力は分かっている。日本はこれから伸びていけると思う」と続けた。3年後へ向けて世界トップとの差をどれだけ詰められるか。この大会の2つの黒星を生かしたい。

 ◆ボッチャ 目標の白いボール(ジャックボール)に向かって赤と青のボールを1エンドで6球ずつ、投げたり、転がしたり、他のボールにぶつけたりしながら、自分のボールを目標に数多く近づけることで得点を争う。カーリングに似ているが、目標のボールが移動することが最大の違い。重度の脳性まひ者、同程度の四肢運動機能障がい者のために欧州で考案された。男女の区別はなく、BC1から4の4つのクラスに分かれて個人、団体戦(2対2のペア、3対3のチーム)が行われる。ペアは4エンド制。