W杯で3度の準優勝を誇る世界ランキング8位のフランス代表が、同11位の日本代表と引き分けたことで、会場の地元サポーターからは厳しい声が飛んだ。

 後半には一時、2点をリードされる場面もあり大ブーイング。「金を返せ!!」などの声も飛んだ。試合後、フッカーのギラド主将は「気持ちは分かる。ひどい試合だったし、本当に申し訳ないと感じている」と謝罪した。

 フランス代表は今秋のテストマッチで同1位のニュージーランド、同5位の南アフリカに連敗し、苦戦が続いている。過去9戦全勝で格下の日本代表戦には「必勝」の重圧がかかっていたが、引き分けに終わった。ノベス監督は「自信の喪失がある」と指摘し「サポーターの不信感は理にかなっている。ハイレベルの試合を観に来て、日本は見られたけど、フランス側は見られなかった。(サポーターや報道陣の)みなさんと同じ気持ちです」と肩を落としていた。