日本が誇る2枚看板の1人、伊藤有希(土屋ホーム)が、今季初の表彰台となる3位に入った。ほぼ平等だった1回目に95メートルを飛び4位。2回目は一転、強い追い風を受けたものの、88メートルで踏ん張り順位を1つ上げ、通算20回目の表彰台に立った。前日は助走路の滑りが定まらず5位に終わったが、「昨日より内容は良かった。アプローチ(助走路)の滑りが良くなった」と手ごたえを伝えた。

 ただ、勝ったアルトハウス(ドイツ)とは22点差、2位のルンビ(ノルウェー)とは18・1点差と大きく水をあけられた。「2人は全然違うジャンプをしている。もともと、技術もパワーもあるが、さらに磨きがかかっている」と危機感を覚える。

 ラージヒルで行われる3日の大会に向け「良い気分になれたらいいですね」と気持ちを入れ替えていた。

 同競技で男女を通じて歴代最多54勝を目指した高梨沙羅(クラレ)は、開幕戦に続き2戦連続で4位だった。1回目94・5メートルで3位につけたが、2回目は87メートルで順位を落とした。「悔しいです。テークオフ(飛び出し)から空中につながらなかった。もっと精度を上げられれば」と反省した。

 勢藤優花(北海道ハイテクAC)は13位、岩渕香里(北野建設)は19位だった。