リオデジャネイロ五輪女子63キロ級金メダルの川井梨紗子(23)の妹で59キロ級の友香子(20=至学館大)が準決勝で河内沙樹を下し、21日の決勝進出を決めた。世界選手権女子75キロ級銅メダルの鈴木博恵、男子フリー125キロ級で3連覇を目指す山本泰輝らも順当に決勝に進んだ。今大会は来年から導入される新階級で実施し、各階級の決勝までを2日間で行う。

 世界選手権の雪辱を果たす。友香子は2回戦、準決勝と2試合連続で10-0のテクニカルフォール勝ちしたが、笑顔はなかった。「試合のための練習をしてきたのに出来なかった。60点。決勝は笑顔で終わりたい」と気を引き締めた。8月の世界選手権は8位に終わり姉妹制覇はならず、その悔しさを胸に約4カ月筋力強化した。東京五輪には階級が姉と重複しないよう57キロ級で挑戦する見通し。栄強化本部長は「今の力でメダルは取れるが、金メダルを取らせるための策」と話した。