ヤマハ発動機(白組2位)が、サントリー(紅組1位)に7-49で完敗を喫し、決勝進出を逃した。

 前半5分、パスをつながれ、中央から左へ回された。SH矢富勇毅(32)のタックルを振り切ったサントリーCTB村田大志(29)に突破され、先制トライを奪われた。2人目の寄りが遅く、タックルしてもオフロードでつながれ、前半だけで4トライを献上。清宮克幸監督(50)は「守備が崩れた。勝ちたい試合でした」と力なく話した。

 選手たちは左腕に喪章を着けて、試合に臨んでいた。清宮監督の父幸一さん(享年79)が、12月29日に亡くなり、義母、中江千恵さん(享年84)は今月4日に死去していた。指揮官の思いを鑑み、NO8堀江恭佑(27)が喪章を着けることを提案。プロップ山村亮(36)は「みんな口には出さなかったですが、『監督のお父さんたちのために』、という気持ちはありました」と話した。

 優勝への道は途絶えたが、3位決定戦(13日、秩父宮)でトヨタ自動車と対戦する。フランカー三村勇飛丸(28)は「トヨタとはリーグ戦と練習試合で1勝1敗なので、勝ち越したい。ファンのためにも勝って終わりたい」と必勝を誓った。【大野祥一】