日本カヌー連盟の春園長公常務理事は10日、昨年9月のスプリント日本選手権で起きた禁止薬物混入問題の再発防止策として、日本選手権などの主要大会期間中に選手のドリンクを保管する場所に監視カメラを設置することを検討していると明らかにした。

 この問題では、2020年東京五輪出場を目指していた鈴木康大選手(福島県協会)がライバルを陥れる目的で、小松正治選手(愛媛県協会)のドリンクボトルに禁止薬物を混入させた。日本連盟は再発防止に向け、大会中にドリンク保管所を設けることを発表しているが、これを監視するために係員の配置やカメラの設置を検討する。

 春園常務理事は「問題点を整理するなど競技運営部で検討してもらう」と説明した。