ロシア・オリンピック委員会(ROC)は23日、平昌冬季五輪に個人資格で参加できるロシアの選手として国際オリンピック委員会(IOC)が準備したリストにスピードスケート・ショートトラック男子で計6個の五輪金メダルを獲得しているビクトル・アンら3選手が含まれていないとして、同日中に理由を尋ねる質問状をIOCに送ると明らかにした。

 ROCのポズドニャコフ第1副会長がロシアメディアに明らかにした。リストに名前がないのは、ほかにバイアスロン男子で前回ソチ五輪リレー金メダルのアントン・シプリン選手と、スキー距離のセルゲイ・ウスチュゴフ選手。ポズドニャコフ氏は3選手にはドーピング違反歴がないとし、五輪参加の可否は根拠に基づくべきだと主張した。

 ロシア・フィギュアスケート連盟は同日、ソチ五輪のペアで銀メダルのクセニア・ストルボワ選手と、アイスダンスのイワン・ブーキン選手がIOCから平昌五輪参加を認められていないと発表した。ストルボワ選手はインスタグラムで「私たちは最後まで戦う」と書き込んだ。

 ロシア下院議員の一部からは、公正でない選手排除が行われるなら五輪参加を見直すべきだとの声が上がったが、ポズドニャコフ氏は「ロシアからボイコットすることはないと考えている」と述べた。