平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得したロシアのアリーナ・ザギトワ(15)は3日、秋田犬保存会などが贈呈の意向を示した秋田犬について「マサルと名付ける。日本語で勝利の意味です」と語った。

 モスクワで開かれた五輪出場選手らによるアイスショー後、報道陣に表明した。既にロシア・フィギュアスケート連盟を通じ、秋田犬受け入れの意思を伝達した。名前はマサルだが「女の子」だという。

 中部イジェフスク出身のザギトワは、モスクワにいるコーチに師事するために親元を離れ、12歳からモスクワ市内で祖母とアパート暮らし。部屋が手狭なため、雄よりも小さい雌を希望したという。

 ザギトワは五輪の試合前に調整した新潟で見た秋田犬の写真が気に入り、母親に飼いたいと要望。母親は「五輪でいい演技をしたら考える」と答えた。このやりとりが日本で報じられ、秋田犬保存会などが贈呈の意向を表明、両親も受け入れに賛同した。

 シニアに上がった今季、五輪を含め7連勝で無敗の快進撃を続けるザギトワは、今月にイタリア・ミラノで開催される世界選手権に向けた調整を開始している。