エディーを驚かせる準備は着々だ。日本で19年に開催されるラグビーW杯に出場する米国のデーブ・ホッジス・ゼネラルマネジャー(GM、49)が12日、神戸市御崎公園球技場(ノエビアスタジアム神戸)を視察した。

 米国は19年9月26日のW杯1次リーグ初戦において、同地で日本代表前ヘッドコーチ(HC)のエディー・ジョーンズ監督が率いるイングランドと対戦する。

 スタジアムに足を踏み入れたホッジスGMは、今春から導入された(天然と人工芝を組み合わせた)ハイブリッド芝を触るなど、ゆっくりと場内を歩いて「とてもユニークなスタジアム。すてきなデザインで革新的な技術が施されている。ハイブリッド芝でどのような天候でもきっちりと試合ができる」と絶賛。その上で世界ランク2位と格上(米国は15位)のイングランド戦に向けて「手ごわい相手だが、相手チームの研究を私たちもすごくする」と対策に自信をのぞかせた。

 米国は昨年9月、14~15年シーズンに神戸製鋼のHCを務めた南アフリカ人のギャリー・ゴールド氏とHCの契約を結んだ。南アフリカのアシスタントコーチを4年間務めたこともあるゴールド新HCは、今年1月からチームに合流。慣れ親しんだ神戸についても好印象を語っているという。

 ホッジスGMは「ギャリーからは(神戸は)とても楽しいと聞いているよ。話し方から神戸がいかに好きかが伝わってくる。自分のチーム(米国)を神戸に連れて行くのを楽しみにしているよ」とゴールドHCの気持ちを代弁。本番では神戸にゆかりのあるゴールドHCと、日本中が知るジョーンズ監督との名将対決にも注目が集まりそうだ。