東日本大震災の発生時に岩手県釜石市のラグビーチーム「釜石シーウェイブス」に所属し、15年ラグビーW杯ではオーストラリア代表として活躍したスコット・ファーディー(33)が12日、釜石市を約6年半ぶりに訪れ、地元の小学生らと交流した。ファーディーは震災時、母国から避難を促されたが津波被害に遭った釜石市に約半年間残り、ボランティア活動に従事。今回の訪問は、復興が進む様子を見てもらい、感謝を伝えようと釜石市が呼び掛けて実現した。

 ファーディーは市内の小学校の体育館で、約60人とタックルのない「タグラグビー」を楽しんだほか、高校生との練習会を開催。取材に「被災者の生活がもっと良くなるよう願っている」と話した。

 タグラグビーに参加した小学6年及川勝太君(12)は「背が高くてパスも上手だった。釜石のために頑張ってくれて、復興が進んだと思う」と笑顔を見せていた。