ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)フィギュアスケート女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ(15=ロシア)が25日、日本から贈呈される予定のメスの秋田犬の名前を「マサル」から、メスらしい名前に変える意向を明かした。

 この日、ミラノで行われた世界選手権エキシビションの出番後に取材に応じ、秋田犬の子犬の写真を見せるとにっこり。「名付けた後に“マサル”が、オスの名前だと知りました。マサ?マーシャなどでしょうか? メスらしい名前に変えたいと思います」と話した。

 今大会は、SP、フリーともに完璧な演技で優勝した五輪とは一転、フリーで3度も転倒し、合計207・2点の5位に終わった。フリーの演技後は涙を浮かべ、失意のあまり取材を受けずに会場を去った。だが、2日経ったこの日のエキシビションでは、トラ柄の衣装で妖艶な演技を披露。大歓声を浴びるとうれしそうに笑顔を見せた。

 ザギトワは、五輪直前の新潟県での合宿の際に、秋田犬の写真を見て、一目ぼれ。母親に秋田犬をねだっていたことが報じられ、それを知った秋田県が五輪後に贈呈することを決めた。贈呈式は6月にモスクワで開かれる。公益社団法人秋田犬保存会によってふさわしいメスの子犬がリストアップされ、その写真をロシアに送り、ザギトワが直接選ぶ予定だ。