試合だけじゃあかんのよ-

 日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(HC)が、苦言を呈した。

 日本代表のエース乾友紀子(27)と中牧佳南(25=ともに井村ASク)が組んで、デュエットFRで優勝。新しいルーティン「タイムリープ」を国内で初披露して、92・4333点を出した。

 井村HCは「今日の演技は代表として恥ずかしくない。このまま伸びれば、アジア大会でも(中国と)戦えるが、ここで伸びないといけない」と話した。

 井村HCは、中牧が練習よりも試合の方が出来がいいことに危機感を覚えている。28日にも「練習での挑戦心が少ない。下手を上手にする段階では、勇気をもって自分を変える必要がある」と話していた。

 この日で大会は全日程を終了。井村HCは、中牧について「練習は一生懸命だし、何度も耐える、辛抱強さはある。それはできるけど、自分を変える勇気がない。自分が『ダメ』と思って変えようとしているが、変わっていない。それは結果的に私(指導者)のことを信じてないということ」と指摘した。

 乾との大型デュエットで期待されている中牧は「試合でよくても、練習で元に戻ったらいいことを重ねられない。試合でできた演技を、練習でもできるようにしたい」と反省していた。