アメリカンフットボールの定期戦で日大選手の悪質タックルから負傷者を出した関学大は26日、反則行為を行った日大の宮川泰介選手(3年)を支援する方針を示した。24日に日大から再回答書を受け取り、鳥内秀晃監督(59)らが兵庫県内で3度目の記者会見。負傷学生の父で別途会見した奥野康俊氏(52)も、被害届の取り下げは日大首脳陣から「真相」を引き出す狙いから「ない」としたが、宮川選手へは寛大な処分を求める嘆願書を募り、刑事告訴については慎重に検討を重ねる。

<奥野氏に聞く>

 -嘆願書を出してまでも、被害届を出さないといけないのか

 奥野氏 スポーツ界全体でそういう事案がある。やはり、日本のスポーツ界において、ルールの徹底と倫理観を確立しないと、とんでもない方向に行く。(被害届を)下げてくれという(SNS上での)メッセージもある。宮川君がかわいそうだとか。法律の仕組みはしっかりと説明いただいて、そうせざるを得ない。

 -嘆願書はどれぐらいを目安にするのか

 奥野氏 何枚とか、どれぐらいというのは考えていません。

 -宮川選手が会見をしたとき、息子の反応は

 奥野氏 一言、「かわいそうだね」と申していました。「なんとかしてあげたい」と言っています。

 -宮川選手にかけたい言葉は

 奥野氏 「一緒に頑張りましょうね」ですかね。

 -日大には今後どういう対応を求める

 奥野氏 監督をはじめ指導者の一新は当初から申し上げていました。日大の(ある選手の)お父さんと連絡を取れる状態ですが、そういう(一新した)状態にしないと厳しいですよねと申し上げている。仮にコーチ陣がいなくても、自分たちの力でチームの再生を図って試合をできる状態にすればいいと思っています。