レスリング女子で五輪4連覇を成し遂げた伊調馨選手(ALSOK)らが日本協会前強化本部長の栄和人氏から受けたパワーハラスメント問題で、日本協会は8日、東京都内で理事会を開き、栄氏を常務理事から解任することを23日の評議員会に提案することを正式に決めた。

 高田裕司専務理事は栄氏が世界選手権(10月・ブダペスト)代表選考会の全日本選抜選手権(14~17日・駒沢体育館)に至学館大の監督として一連の騒動以降初めて現場に復帰する見通しを明らかにした。「パワハラが認められたのは残念。これを機に改善しないといけない」と再発防止を改めて表明した。

 内閣府から指摘を受けた日本協会の会計処理の問題については、外部の弁護士や公認会計士を入れて構成する調査委員会でチェックすることも決めた。