卓球男子の張本智和(15=エリートアカデミー)が23日、ワールドツアーの韓国オープンを終え、羽田空港に帰国した。

 24日は目指す20年東京五輪(オリンピック)までちょうど2年。空港では大会の疲れも見せず、高まる胸の内を伝えた。「(リオ五輪後の)2年はアッという間だった。つい最近まで中1だった感じがする。目標は2つの金メダルだが、1大会1大会、大切にしっかり結果を残して、その早い2年を乗り切りたい」と力を込めた。

 大会では、2回戦敗退と結果を残せなかったとはいえ、1回戦で世界選手権団体戦の準決勝で敗れた鄭栄植(中国)に雪辱した。これで、世界選手権団体戦後、敗れた中国代表メンバー3人全員を破ったことになり、成長の跡も示した。「世界選手権での負けは悔しかったが、(6月の)ジャパン・オープンと合わせれば中国のメンバー3人に勝てた。それは早かったなと思う」と話した。

 今大会は優勝したジャパン・オープンで着ていた黄色のユニホームでゲンを担いで出場したものの2回戦負け。もともと黄色は「好きではない」と話しており、「負けたので次は着ないと思います。青が好きなので青とか黒になると思います」と話した。

 帰国したが、同ツアーのオーストラリア・オープンに出場するため、その足で成田空港に移動した。「オーストラリアでは優勝したい」と話す。ぶれぬ誓いを立て、2年後に向け再び世界に旅立つ。