2012年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルで、昨年6月に第1子の長女を出産した松本薫(ベネシード)が全日本実業個人選手権(8月25、26日・ベイコム総合体育館)にエントリーしたことが23日、分かった。3位だった16年リオデジャネイロ五輪以来の個人戦で、本格的な復帰戦となる。

 30歳の松本は6月の全日本実業団体対抗大会の2部に出場。2年後の東京五輪出場を目指しており、実業個人選手権が代表争いに向けての第一歩と位置付けられる。

 08年北京、リオ五輪女子52キロ級で3位、世界選手権3度優勝の実績を誇る29歳の中村美里(三井住友海上)もエントリー。リオ五輪男子81キロ級銅メダルで15年の世界王者、24歳の永瀬貴規(旭化成)も出場する。昨夏の世界選手権で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、昨年10月に手術。戦列を離れ、今年3月から稽古を再開していた。今回が実戦復帰の場となる。