8月のジャカルタ・アジア大会柔道男子100キロ級代表の飯田健太郎(20=国士舘大)が25日、グランプリ(GP)ザグレブ大会(27~29日、クロアチア)に向けて羽田空港を出発した。

 2回戦負けした2月のグランドスラム(GS)パリ大会以来の国際大会で「得意の内股だけでなく、新たにやってきた背負い投げなど海外選手にどのくらい通用するか確かめたい。しっかりここで優勝して、アジア大会に弾みをつけたい」と気合を入れた。

 東京・国士舘高3年の時、GSパリ大会を制して脚光を浴びた。しかし、それ以降は、得意の内股を警戒されて思うような結果を出せていない。24日には100キロ超級の期待のホープ、斉藤立(16)擁する母校の国士舘高が金鷲旗大会で2年ぶり10度目の優勝を果たした。「(優勝を決めて)すぐに後輩に連絡した。『自分もやるぞ』という強い気持ちになれた」と刺激を受けた。

 高校時代は体重が増えないことが悩みの1つだった。大学生となりトレーニング量も増えたことで、減量前は105キロ前後までになった。搭乗前のシャツから見える上腕二頭筋も丸太のように太くなっていたが「すみません。このシャツはもらいもので小さいんです…」と笑いを誘い、「(周囲やライバルらに)太く見せられて良いですよ」と、既に“戦闘モード”に入っていた。