17年新体操世界選手権団体総合銅の日本代表「フェアリージャパン」が27日、東京都内で練習を公開し、世界選手権(9月10~16日、ブルガリア・ソフィア)に向けた演技を披露した。

 2大会連続のメダル獲得を狙い、フープ、ボール&ロープの2種目ともに、4月末から2点以上も難度点を上積み。杉本早裕吏(22=トヨタ自動車)ら主力5人は本番を想定した衣装とメークで、息をきらせながら攻めの構成を演じきった。

 山崎浩子強化本部長は、現在の日本の実力を「ロシア、イタリア、ブルガリアの3強の下。ウクライナ、ベラルーシと同レベル」のとと分析する。ただ、演技の出来栄え次第では表彰台を狙えるチャンスは十分にあるという。日本の強みは「カバー力」。複雑な技が組み合わされた演技構成をいかにミスなくこなすか、またミスがあってもうまく立て直せるかが勝負のカギになる。

 世界選手権の団体で3位以内に入れば、20年東京五輪の枠を獲得できる。開催国として出場は約束されているが、杉本は「自分たちの力で勝ち取りたい。メダルを取って、自信を持って、東京五輪へ向かいたい」と話す。8月にワールドカップ(W杯)ミンスク大会(17~19日)、カザン大会(24~26日)の2戦に出場し、さらに精度を高めて世界選手権へ向かう。