フィギュアスケート女子でシニア2年目の白岩優奈(16=関大KFSC)が2日、今季初戦となるアジア・トロフィー(タイ・バンコク)への出発前に関西空港で思いを語った。

 高2の夏休みに入ったため「『オトナかわいい』イメージです!」と、学期中は校則に従って封印しているネイルを解禁。白とピンクで整えられた爪で競技モードへとスイッチを切り替え「しっかり(世界ランクにつながる)ポイントを取りたいので、順位も狙っていきたいけれど、一番は点の出方を確認したいです」とテーマを設定した。

 今季から新ルールが導入され、ジャンプなどの出来栄え点(GOE)は従来の7段階(+3~-3)から11段階(+5~-5)となった。日本シニア勢のトップバッターで国際大会初戦を迎えるため「いや、もう、(新ルールが)全く分からないので、何を跳べば加点がつくのかとか、手探りの状態。ある意味怖いけれど、逆に楽しいかなって思います」。いつも通り前向きに本番を待ちわびた。

 女性の乗務員をイメージする新ショートプログラム(SP)「オール・アブロード」は実戦初披露となり、2シーズン目のフリー「展覧会の絵」では成長を見せたいところ。連続3回転ジャンプはルッツ-ループと、ルッツ-トーループをそれぞれ準備し「リンクの状態も見ながら、向こうで決めようと思います」と笑顔を見せた。SPは4日、フリーは5日に実施。初めて訪れるというタイから、新シーズンの第1歩を踏み出す。