神戸市は3日、同市役所でニュージーランド水泳連盟と事前合宿に関する協定書締結式を行った。

 17年12月から担当者間での交流が始まり、ニュージーランド代表は20年東京五輪をはじめ、前年となる19年世界選手権(韓国・光州)、五輪翌年の21年世界選手権(福岡)の事前合宿地として神戸を選んだ。練習場所は神戸市立ポートアイランドスポーツセンター、同市立王子スポーツセンターとなる。

 締結式に出席した久元喜造市長は「最高の状態で大会を迎えられるようにサポートさせていただきたい。子どもたちとの交流も楽しみにしています。世界トップレベルの泳ぎを見られることは、神戸の子どもたちにとって大変貴重な経験となる」。ニュージーランド連盟のスティーブ・ジョーンズ会長も「神戸市の皆さんの心温まる歓迎、おもてなしに感激し、心から感謝しています。これからも神戸市とニュージーランドの友好関係を深めていくことを期待しています」と笑顔を見せた。

 ニュージーランドは96年アトランタ五輪の男子200、400メートル自由形で金メダルを獲得したダニオン・ローダー氏(43)らが水泳界をけん引してきた。3度の事前合宿に先駆けて、7月30日からはパンパシフィック選手権(8月9日開幕、東京)に向けて、神戸市内で合宿を行っている。