数々の騒動に見舞われる日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が、7日午後に開かれる大阪市内での臨時理事会で、辞任もしくは解職という形で職を辞する見通しとなった。連盟関係者が「多くの理事が辞職届を持参して、会長にも自ら身を引くように促すつもりです。もし固辞される時は、解任動議を出して、解職することになります」と述べた。

 山根会長はこの日、岐阜市内で行われた高校総体の閉会式には姿を見せなかった。代わりに報道陣に答えた吉森副会長は「理事会は告発状の内容を説明するため」と話したが、辞職の意志を持つ理事がいることは否定しなかった。アスリート助成金の不正流用、不正判定など12項目の疑惑を訴える告発状は、「日本ボクシングを再興する会」から日本オリンピック委員会(JOC)などに提出されていた。

 これまで山根会長は助成金問題の責任は認めたものの、それ以外の疑惑を完全否定し、辞任の意志はないとしていた。