日本ボクシング連盟の吉森副会長は8日、山根明会長の辞任表明や「日本ボクシングを再興する会」の指摘を受けて都内で記者会見した。

 吉森副会長は、山根氏が審判不正に関わった証拠として内海常務理事の「芦屋(大)じゃないの。そのために会長が審判を集めているんだから」という発言を収めた音声データについて「世間話でしょう。ものすごく責められることじゃない」と発言。その上で「内海理事は50年以上、連盟の職員として献身的に働いてきた。私は辞めてほしくない」と擁護した。山根氏の「接戦した場合、やっぱり奈良やな」という音声データにも「会長は子どもみたいなところがある。願望をうっかり言ったのではないですか」。競技の根幹を揺るがす暴言を容認するかのような発言。会見の最後には「会長の功績も大きい。いるか、いないかで、国際大会では(結果が)大きく違う。その意味では残念です」とも口にした。