2大会ぶりの優勝を目指す世界ランキング2位の日本は、同6位のプエルトリコとの決勝トーナメント1回戦を7-0の6回コールドで勝ち、準決勝に進出した。

 先発したエース上野由岐子(36=ビックカメラ高崎)が5回を投げ9奪三振の好投で、強打のプエルトリコ打線を無失点に抑え込んだ。エースの好投に応えるように打撃陣も火を噴いた。1回裏、2死一、二塁。5番渥美万奈内野手(29=トヨタ自動車)の中前適時打で1点を先制する。2回裏2死二塁。1番山田恵里外野手(34=日立)が右中間へ適時三塁打を放ちさらに1点を追加。続く2番市口侑果内野手(26=ビックカメラ高崎)、3番山崎早紀外野手(26=トヨタ自動車)が四球を選び迎えた2死満塁。頼れる4番山本優内野手(29=ビックカメラ高崎)が2球目を力強く振り抜き、左中間への満塁本塁打。6回表からは無失点の上野から18歳の勝股美咲投手(ビックカメラ高崎)がマウンドを引き継いだ。味方の好守にも助けられてこの回を打者3人で片付けた。その裏の攻撃では2死一、三塁から捕逸で三塁走者が生還し、コールド勝ちした。

 11日の準決勝は世界ランキング1位の米国と対戦する。米国は10日のオーストラリア戦で先発したモニカ・アボット投手(33=トヨタ自動車)が、初回から9者連続三振、合計18奪三振の好投を見せた。10年の世界選手権優勝を最後に代表チームから離れていたものの、20年東京五輪を見据えて代表に復帰。日本との対戦に向けて「日本とアメリカは大きなライバル。日本リーグでプレー経験もあるので、ホームタウンのような感覚」と期待をふくらませた。